第7回一点突破漫画賞の特別審査員に
あの『デッドマン・ワンダーランド』の片岡人生先生が決定!
さらになんと応募者の皆様へ先生よりコメントが到着しました。
圧倒的な世界観とスタイリッシュなキャラクターで、読者を魅了してきた片岡先生。
そんな片岡先生から届いた新人漫画家達への熱いコメント。
漫画家を目指す新人漫画家はもちろん、読者の方もファンの方もぜひご一読を!
片岡先生のデビュー秘話も垣間見えちゃいますよ。
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皆様始めまして!
漫画家の片岡人生です。
漫画ってなんなんでしょう。
私はずっとよく分からなくて、20年くらい漫画家をやってます。
就職活動でも、就職から逃れた人にも突きつけられる「貴方の強みはなんですか」
「そんなもん分かってたら苦労してねえわ」と思いますよね。私は10年そう思ってニート生活しながらコンプレックスにまみれて1Kの床に転がってムカデに襲われたり布団の訪問販売で借金を作ったりしていました。
たまたまアシスタント先の先生にクソみたいなネーム見せたらそれがきっかけで編集者にも読まれデビューさせていただきました。
その時の晴れやかな気持ちは何にも変えられないです。
「自分でウ⚫コ作ってたつもりが、ソフトクリームだと言って買ってくれる客がいるらしいぞ」
編集者って正気じゃねえなって思いました。
漫画を描いてる方は既に、漫画を描く才能があるから描けるんでしょう。でも、あなたの長所は編集が見つけたり、見せた友達の反応とかで見つかるものかもしれないです。
失敗しても大丈夫です。何が描きたかったかを読み取るプロが編集者です。
失敗なんて自分が許せないから、地味だけど完璧なものを描ききるってのも大丈夫です。その努力と才能を読み取るのが編集者の仕事です。
殺人がしたいですか?良いです!二次元だから!
嫌いだった人間の欠点をあげつらって晒して説教したいですか?できます。二次元だから!
可愛い尻尾を愛でるだけでも良いですか?大丈夫。噛まないよ。二次元だから!
描きたいものがなくて剽窃にしかならないかもと尻込みする人もいるかも知れませんが、面白く描ければそれはそれでいいんです。漫画はアートであると同時に商業コンテンツです。面白いものを真面目に描くことができるのは、それはむしろ才能として最高です。
とりあえず応募フォームから「捨てたはずのウ⚫コ」「デカすぎたウ⚫コ」「ウ⚫コではない何か」を送ってみてください。自己を多角視できるのは1Kの床を転がりまわるよりはきっとめっちゃ楽しい事だと思います。
ちなみに私は漫画描くより読む方が大好きなんだな、とこの間気づきました。
漫画ってなんなのか未だによくわかりませんが、
そんな漫画がいっぱい読めたら、幸せです。
片岡人生
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